ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・モビー・グレイプ/ヴィンテージ 2
当時の過小評価の反動もあり、昨今ではやや過大評価気昧ではあるものの、彼らのファースト・アルバムが本物の傑作だったことだけは問違いない。
メンバー全員がシンガーであると同時にソングライターでもあった彼らの5声のヴォーカル・ハーモニーと3本のギターをフィーチュアした独創的なサウンドには同時代のバッファロー・スプリングフィールドにも匹敵する多面的な魅力があり、
控えめに見てもそれは70年代のカリフォールニア・ロックを予告するものだった60年代には受け人れられなかったモビー・グレイプの青楽性は、のちにスペンスがその結成に一役買ったドゥービー・ブラザーズによって受け継がれた。