モモの時間 4
いずれにしても、このようなお伽話のストーリーが、すぐれた作家の心に浮かぶと、『モモ』のような傑作に生まれかわるのです。
エンデの『はてしない物語』は映画化されて、評判になりました。
エンデの魅力は、やはり、彼の尽きない想像力から生まれる数多くの物語でしょう。
エンデは、そのファンタジーの世界こそ、人間の心のあらわれであって、人間の生活から想像力が失われたら、後にはなにも残らないことを訴え続けてきた作家です。
多くのおとなが考えているように、ファンタジーは意味のない現実逃避ではありません。
しかし、ファンタジーだけでは人は生きられないのです。
その接点にいるのが子どもたちであり、子どもこそ、おとなの世界に生活と夢と人生の余裕をもたらすものといえるでしょう。