叙情詩と心理学 5
また、意識と無意識の間にある境界線に破れ目が生じると、人は無意識の恐るべき力に襲われて狂気に陥ることもあると考えられています。
このようなことを頭に置いて『ゲド戦記』を読んでみると・・・
作者がどのような意図の下に、これらの三部作を書いたかが、より明瞭になるのではないでしょうか。
ユング心理学では、水は無意識を象徴するものと考えられています。
そう考えると、アースシーが一つの枠組をもった無意識の大洋だということ。
その中には、ところどころに、意識の断片のような島々があって、それぞれ、心のさまざまな部分を示しているようにも思われるのです。